甘えたい日
「土方さん、入りますよ」
『あっ?あぁ』
「お茶淹れてきましたよ」
あれ?どうしたんだろう?少し顔色が悪いような気がする・・・
『ありがとな』
「いえ・・・・」
これって、少しやりすぎじゃないのかな・・・?
「土方さんどのくらいお仕事続けてます?」
『大丈夫だよ』
「私はそんな事聞いてません」
『・・・大丈夫なんだからいいじゃねェーか』
「・・・・」
『最近は仕事が増えちまってな・・・』
「言い訳になりません!!長い間お仕事してたんですね?」
『・・・・あ・・・・あぁ』
「・・・・少しはお休みになりましたか?」
『・・・・・』
「お休みになってないんですね?」
『あぁ・・・・』
「ハァー・・・・・ダメじゃないですか!!」
『大丈夫だってさっき言ったろ?サッサと出て行きやがれ』
「嫌です・・・・少しは横になって睡眠とってください!」
『俺だって嫌だ!まだ大丈夫だって言ったろ!何回言ったら分かるんだよ・・・』
「寝てくれるまで分かりません」
『・・・・・・分かった・・・・寝る・・・・』
あれ?いつもよりは素直だな・・・・・
『その代わり!!お前も一緒に寝ろ、お前も寝てないだろ!』
「えっ?一緒に?」
『あぁ、お前は俺が好きなんだろ?俺も
が好きだ、だから否定する事ないだろ?』
好きって・・・・・
私の弱点・・・
「土方さん・・・ズルイです・・・」
『いいじゃねェーか、俺もたまには
に甘えたくなった。
ちょうど寂しくなったところだ・・・』
「もう・・・じゃぁ、お布団を敷きますから待ってくださいね」
『あぁ、待つ』
布団を敷いている間、土方さんの瞳が私を捕らえて離さない・・・
「・・・・っ・・・・ひっ、土方さんっ!そんなに見ないでください・・・恥ずかしい・・・です」
土方さんはニヤッと意地悪な笑みを浮かべる。
『いいじゃねェーか』
「意地悪・・・・」
土方さんの瞳から開放されることもなく、布団を敷き終わる。
「できました」
『あぁ、じゃ、着替える』
「えっ?あっ・・・待って!!」
パサッ
土方さんの身体のラインが分かる。
『何だよ、そんなに見てんじゃねェーよ』
「いえ・・・すごく・・・綺麗なお身体なぁ・・・・て・・・・」
『馬鹿な事言ってんじゃねェーよ、女の
の方が断然、綺麗だろ』
「そんな事・・・・・無いです」
『・・・・・・・・寝るぞ・・・・』
「はい・・・・」
土方さんが先に布団に入り、少し布団を上げてチョイ、チョイと手招きする。
「お、お邪魔します・・・・」
『おぉ、早く入れ』
土方さんの顔が近い・・・・
「土方さん・・・・顔が・・・・近い・・・・です」
『ん?いいじゃねェーかよ』
「緊張します」
『二人で寝るの初めてだな』
「は・・・・い・・・」
『なぁ、口付けしていいか?』
「えっ?あっ!ハイ、お願いします!!」
『口付けすんのに、力んでんじゃねぇーよ』
「あっ」
私が目をあけて、唇が開いたとたん、土方さんの舌が口の中に割り込んでくる。
私たちは、深く、甘い口付けを交わした。
「んっ・・・・」
『
』
『?』
『・・・・・・・可愛いな・・・・・・・・・』
「っっ!! 土方さんに言われると・・・すごく緊張します」
『今日だけ言わせてくれ、最近は仕事ばかりで全然かまってやれなかったから・・・
だから、もう、俺の事は好きじゃないかもとか思ってな・・・少し不安だった』
そう言って、土方さんは私ををギュウと抱きしめた。
「土方さん、大丈夫ですよ・・・私は、いつも、あなたの傍にいます、土方さんが大好きです、変わることはありません」
『あぁ、ありがとう』