想うキモチ
『
ーー?
ー?』
俺は誰もいない廊下を走りながら叫んだ。
すると、1つの部屋から
がひょこっと顔をだす。
「どうしたの?平助くん」
『あっ、いたいた、
、外出許可おりたんだろ?』
「うん!そうなの!やっと父様を探せるよ!!」
『あーそうだな、でもさ、その前にどっか行かね?ホラッ、前に言ったろ?好きなところ連れてってやるって』
「・・・・ホント?!」
『あぁ!!当たり前じゃん!!何処に行きたい?』
「・・・・んーと・・・・あっ、平助くんと散歩に行きたい!!」
『・・・・?そんなんでいいのか?ホラ、もっとさ』
「ううん、それがいいの!」
えへへと笑った
・・・。
『分かった、じゃっ、明日で良いか?』
「うん!」
『じゃあな、
』
「うん、・・・あっ、平助くん待って」
『ん?何?』
「あの・・・ありがと」
は恥ずかしそうに笑う。
『あぁ』
俺の返事を聞くと、じゃぁね、と駆けて行く。
『あー』
嬉しい気持ちがこみ上げてくる・・・。
『何か・・・・・・スゲー嬉しい・・・・な・・・やっぱ、俺って
の事好きだな・・・』
『
ー用意できたか??』
「わっ!!平助くんまだ入っちゃダメ!!」
・・・・・・・?・・・・・・・・・!!
『っっ!!ご、ごめん!!』
「へ・・・・平助くん・・・おまたせ・・・・」
は少し恥ずかしそうに頬カリッとかく
『あ・・・・ごめんな』
「ううん、行こう?」
『あぁ』
「わーー!久しぶりだぁー」
『そうだな!!じゃっ、まず、飯でも食いに行くか!』
「うん!!」
俺は
を連れて食べ物屋に入った。
『
はどれがいい?好きなの選んでいいぞ』
「やった!じゃあ・・・コレがいいな」
『んーじゃあ、俺はコレ、お願いね、おばちゃん』
おばちゃんは、ハイと言って、厨房に行く、少しして俺たちの頼んだのがきた。
「おいしそう・・・・!ありがとう、平助くん!いただきます」
『おっ、美味いな』
うんっ!と、頷く
。
『なぁ・・・
・・・お前のやつもくれよ』
「えっ?いいよ、どうぞ」
『
から』
と言って、俺は口を開けてみる。
「え・・・・・恥ずかしいよ・・・」
『だいじょーぶ、だいじょーぶ』
「・・・平助くん・・・・」
やっと
が差し出した箸をパクッと食べる。
と・・・間接キス・・・・とかで喜んでる俺って・・・・ガキだよなぁ・・・
「美味しいでしょ??」
『えっ?あ、あぁ、んじゃ、俺のも食べるか?ホイ』
「えー・・・・」
少し、戸惑いながらも食べる
「ん、すごく美味しい!!」
『だろ?』
も思ってたりして・・・・・・なわけないか・・・・。
『ありがとう、おばちゃん、ここにお金おいとくからね』
「ご馳走様でした」
『じゃ・・・少し歩くか!!』
「うん」
『なぁ・・・
・・・』
「何?平助くん」
『ううん、なんでもねェー』
「?」
『なぁ、
、突然だけどさ・・・・・俺・・・・
の事・・・・好きだから・・・・』
俺は、
の先を歩いてみた。
「平助くん!!」
『~~~・・・・・』
「平助くん、聞いて・・・・私のキモチ・・・」
俺は、クルッと振り向いた。
「私も平助くんのこと、大好きだよ!!誰よりも・・・・」
『マジかよ・・・・ありがとう・・・でもな・・・俺のほうがお前を想うキモチは大きいぜ』
「わ、私だって!!」
これからは、もっと、もっと、色んな所に連れてってやるよ・・・
・・・・