僕の傍に
私は新選組にはいらないのかな・・・?
私は最近そんな事ばかり考えてる・・・
自分の無力さに呆れる・・・
何をやっても邪魔になって、いつも守ってもらっている。
自分の身も守れない・・・・
こんな私を皆は求めてくれているのだろうか?
私は皆の傍にいたい、皆に求められる存在になりたいよぉ・・・
『
ちゃん?どうして泣いてるの?』
「っっ!!」
横に居たのは、優しい笑顔の沖田さん・・・
「なっ・・・何でもありません!!」
私はゴシゴシと涙を拭く。
『ふーん そうなんだぁ』
あれ?もっと聞かれると思ってたのに・・・・
でも、良かった、言っても、もっと嫌がられそうだしね・・・
『嘘・・・何か隠してるでしょ?
ちゃん、言ってみなよ』
・・・・・・・・・・・
・・・そうだよね・・・
沖田さんを騙せるはずがない・・・
「ダメです、言えません」
『どうして?悩んでるんでしょ?』
「・・・ハイ・・・正直すごく悩んでます、でも貴方に言える内容じゃありませんし・・・」
『ふーん・・・で?どんな内容なの?』
「えーと、実はですねー・・・って言えませんて!!」
『ぷっくく 君って面白いよね!!』
お腹を抱えて沖田さんは、すっごく笑ってて、私は膨れてみたり・・・
「もう!!何なんですか?」
『ゴメン、ゴメン、でもちゃんと言わなきゃダメだよ、何悩んでるの?』
沖田さんは分かっているのだろう・・・私自身から言わせようと・・・
「私は・・・」
『何?』
「・・・皆さんの・・・傍にいていいんですか?迷惑・・・・・・とか・・・」
『
ちゃんはさぁ、僕たちの事好き?』
「ハイ・・・皆さんの事はすごく好きです。
幹部の人たちも、隊士さんたちもすごく好きです。沖田さんも大好きです。」
『なら、僕たちも
ちゃんの事が大好きだよ?』
「本当ですか?なら、此処に居てもいいんですか?」
『うん』
沖田さんのおかげで私の不安が一瞬で解けた。
『それと・・・僕の傍に・・・・ずっと居てほしいし・・・』
「え?」
『僕は、君の事が好きだ』
「それは・・・お仲間としてでしょ・・・・・?」
始めて見る沖田さんの照れた表情・・・
『違う、普通の女として
ちゃんが好きだ・・・・』
私も・・・沖田さんに想いを寄せていたけど・・・何て言えばいいか分からない・・・
『君を困らせているのは分かってるけど・・・もう、この想いを隠せと通せる自信が・・・ない
だから・・・この事は知っといて・・・』
沖田さんが去ろうとする・・・待ってと言いたいのに・・・声が出ない・・・
『っっ!!
・・・・?』
声が出ないなら・・・身体で止めればいい・・・
私は沖田さんの背中を抱きとめた・・・・
「・・・・・私も・・・好きで・・・・す・・・沖田さん!」
『・・・・良かった・・・・』
私たちは、いつから想い始めたのだろう?もしかしたら始めから想い合っていたのかもしれない
でも今はそんなことはどうでもいい・・・今があるから・・・・