神様は・・・
「ねぇ・・・沖田さん?騒がしくないですか?」
『
ちゃん、君さぁ、巡察に同行するたびにそれ言ってない?』
「そうですか?だって、いつも何か怪しいとゆうか・・・」
『ハハッ、
ちゃん警戒しすぎだよ?何回巡察に行ってんのさ?』
「・・・もう、大分経ってっますね・・・何年か・・・前ですよね?あの夜から」
『そうだね・・・早いんだね・・・時間って・・・
まぁ、
ちゃんの言うと通り、少しは悪さが目立ってきたけど・・・』
「じゃあ、捕まえないと!!」
『証拠もないのに??』
「・・・っっ・・・」
最近では悪さをする攘夷志士達も目立ってきている・・・
[おい!!そこのお嬢さん、おじさん達の相手してくれよ?]
『やっ やめて下さい!!』
ん?
『
ちゃん!!』
「貴方達!!こんな事して良いと思ってんですか?!」
ハァ・・・あの子は・・・
[何だ?坊主?俺達に逆らおうってのか? あぁ?]
『ねぇ、おじさん達?女の子と子供になにやってんの?』
[うわっ 新撰組の沖田だ!!]
[・・・くそっ いつも威張りやがって!!]
シュッッ
[わぁ!!血だぁぁぁ]
『そんなに騒ぐなよ ちょっと斬れただけだろ?
でも・・・まぁ・・・あまり新撰組の事を侮辱するなら本気で斬ってあげるけど?
新撰組をなめない方が良いよ・・・・?どうする?おじさん』
[ひぃぃぃぃぃ]
ちゃん!!
「ーーーいっ!!」
『大丈夫?
ちゃん!ゴメンね直ぐに行けなくて・・・』
「いえ・・・私の方こそ・・・勝手な行動してしまって・・・・
あっ傷は大丈夫です、私は、鬼ですから」
そう言って彼女はえへへと笑った。
『良かった・・・後できっちりと反省してもらうよ?』
・・・ハハッ 涙目・・・
「は・・・はい・・・」
彼女と僕は巡察を終えて屯所に戻った。
目の前には、怒った顔の山南さん・・・・
『沖田君?君がついていながら
さんの腕の怪我は何です?
もう、傷は塞がっていますが・・・』
『・・・・・まぁ・・・色々ありまして・・・・』
「あっあの!!それはっっ んぐっ」
僕は自分の手で
ちゃんの口をおさえた。
『
ちゃんは黙ってて』
「はっぁ でも!!」
『いーから!!』
『・・・ハァ・・・私は、言い訳を聞いているんではありません・・・
貴女もですよ?勝手に行動してはいけないと、あれほど言ったではありませんか。』
『「はい・・・」』
山南さんはハァと大きな溜息を吐いて部屋から出て行った。
「あっあの・・・沖田さんごめんなさい・・・私のせいで・・・」
『いいよ、でも、これからは気をつけてね、もう、説教は嫌だしね』
「はい、ありがとうございます」
部屋の中には、涼しい風が流れてる・・・
『ねぇ、
ちゃん』
「はい?何ですか?」
僕はとっさに
ちゃんの手を引っ張って外に駆け出した。
そには、無数の星と、少し欠けた月と、優しく、二人の髪を撫でる風・・・・
「わぁぁ!!すごくキレイですね!!」
『うん、そうだね。』
横を見ると、無邪気に笑う君が居る。
『ーーーーーー
ーーーーーーー』
「---!!」
グイッ
勝手に動く自分の身体と、笑顔が消える君の表情。
『
』
「おっ 沖田さん?どうしたんですか?」
今、優しく見守る、星と月、それと、風。
僕の耳元では驚く君の声が聞こえる。
『・・・ごめん、急に・・・でも、すごく落ち着く・・・』
は僕の気持ちを分かってくれたのだろうか?
君の小さな手が僕の背中に回る。
いつもの僕ならこんな事はしない、
いつだって、自分の気持ちを隠してる・・・でも今は・・・。
『ねぇ、
ちゃん?君は僕の事どう思ってるのかな?』
「・・・・・」
『知りたいなぁ、
ちゃんの気持ち・・・好きか・・・嫌いか』
「あっ じゃぁ、いっせいのーで!!で言いましょうよ!!」
『・・・・・』
そんな事でいいのかな?
まぁ・・・覚悟はできてるけどね。
いつも、意地悪ばかりしていた僕に罰が下される・・・・
『・・・ハハハッ』
「?何が、可笑しいんですか?」
『いーや、何でもないよ?いくよ?いっせいのーでっ』
『「好き・・・」』
・・・・・・・
・・・・・・・
『え?』
「沖田さん?」
『はっ・・・・・あはははっ・・・本当に?』
「沖・・・田さん私も好きです!!」
僕たちの運命を決めた神様は優しいね・・・・
でも、それと同時に試練がくる、
でも、僕はその試練を全てこなして見せる。
君を幸せにするために・・・・・